お読みいただきありがとうございます。
ドラマ化もされた、ぼくは麻理のなか(ぼくはまりのなか)、9巻の結末を読みました。
押見修造さんは大好きな漫画家さんで漂流ネットカフェも悪の華ももちろん読んでいます。
美少女麻理と大学生小森の入れ替わりの話と思われたこの作品ですが、ついに最終巻。衝撃の事実が明かされます。
★面白くてダーッと読んでしまいました^ ^
以下、感想を書いていきます。途中一部ネタバレや画バレ、結末も含みますのでご注意くださいね。
自分が消えれば本当の麻里が戻ってくるのではと考える小森麻里。
注・ここでは小森人格の麻里を小森麻理と書きます。
★ 小森麻里の絵が可愛くて見とれてしまいました、、、!
小森麻里に消えてほしくない依は悲しみます。
場面は変わり、部屋にいる小森麻里に小森からメールが届きます。
メールによると、小森は東京での生活にケジメをつけ田舎に戻るとのこと。
そこで小森麻里は、過去に小森に日記をつけていたかどうかを聞きます。
ノートに書いていた日記があると、小森からの返信。
神妙な面持ちの小森麻里。
小森麻里は依とともに小森の田舎に行き、小森の日記を読むことを決意。
依と電車に乗り小森の田舎へと向かいます。
小森の田舎についた小森麻里と依。
小森と落ち合い、小森の実家に向かいます。
小森の母親が出迎えてくれますが、小森麻里は母親を見たことがないと話します。母親どころか故郷であるはずのこの街にも見覚えがない様子でした。
小森の部屋で小森の日記を開く小森麻里と依。
日記には、大学に行かずに自堕落な日々を過ごす小森の日常が書かれていました。
日記を読むうちに小森麻里の頭のなかに様々な出来事がフラッシュバックします。
そして場面は変わり夢の中のような空間へ。
そこには裸の麻里、小森、ふみこが3人で立っています。
そこで小森の衝撃のひとこと。
「僕は本当はいないんだね、君が頭の中で作った、作り物の小森功なんだね。」
麻里はいいます。
「小森麻里だけではない、わたしも作り物。消えたいのになぜ消えることができないんだろう」
そんな麻里に作り物の小森はいいます。
「生きていけるんだよ」と。
★麻里と小森は入れ代わっていたのではなく、麻里は小森の人格を作り上げていたんですね。
完璧な美少女でいる自分への矛盾、幼い頃のトラウマや家庭での息苦しさなど、色々な問題を抱えていた麻里にとって、大学にもいかず、好き勝手にダラダラしていた小森は気楽で自由に見えたのかもしれません。
★ここで気になったんですが、麻里が作り上げた小森、イケメンすぎます(笑)
そこで場面は、依がひとりで待つ小森の部屋に戻ります。
幽霊のようにぼんやりとした作り物の小森とふみこ。
作り物の小森は依にそっと別れを告げます。
目覚める麻里。
麻里は依に言います。
「友達になってくれる?」と。
場面は変わりここは学校。
1人でお弁当を食べる依に、おとなしそうな女子2人が話しかけます。
「一緒に食べない?いつも1人で食べてるから。」
照れたやや気まずい表情を見せつつも一緒にお弁当を食べる依なのでした。
またまた場面は変わり、麻里の学校の卒業式。
麻理の両親も卒業式を見に来ています。
和解したのでしょうか。
麻里と依は、小森みたいに大学の出だしから失敗しないように頑張ろうね、大学生になってからも会おうね、と冗談交じりに笑いあいます。
また場面は変わり家族で団欒する麻里家のリビング。
そこには、1度は破られた、ふみこの写真が飾ってありました。
そして、田舎で親の仕事を手伝う小森の場面。
昔のようにグダグダではなく、しっかり働く小森がいました。
場面が変わり、夕暮れ時をひとりで歩く麻里。
どこからか声がします。
「麻里さん」
うっすらと微笑み振り返る麻里。
★これで僕は麻里のなかは完結です。
7巻あたりから、入れ替わりではないのかな?と思い始めましたが(遅)麻里が小森を作り上げていた、というのは切なかったですね。
押見先生の漫画はとにかく絵が好きです。
女の私から見ても女の子の絵が魅力的です。
好きな漫画が最終回を迎えるのは少し寂しいですが、押見先生の次回作にも期待します!
現在連載されている押見修造先生のハピネスのネタバレと感想はこちらです。
↓是非読んでみてくださいね。
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